コンテンツ消費論 稲田豊史 × 加山竜司
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対談者紹介
ノンフィクションライター・稲田豊史

1974年生まれ。2022年に『映画を早送りで観る人たち』(光文社新書)、2026年に『本を読めなくなった人たち』(中公新書ラクレ)を刊行。映像業界・出版業界や映画・書籍ファンを中心に大きな反響を呼んだ。
多角的な取材に基づき、現代社会の実態を明らかにする連載や寄稿が人気を集めている。専門分野は、メディア論や世代論、エンターテインメントビジネスなど。『ぼくたちの離婚』(角川新書)や『ポテトチップスと日本人』(朝日新書)のほか、著書多数。
ここでは、話題の2作と現在連載中の論考記事を紹介する。
『映画を早送りで観る人たち
ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)
コスパ・タイパ視聴の実態を顕在化させた1冊。倍速視聴機能や10秒送りを駆使する人々への疑問から始まった本書は、コンテンツ市場の現在やSNS世代を取り巻く消費社会の姿まで暴く。なぜ、彼らはそこまでして作品を視聴するのか。異常なまでに「無駄」を排除するコスパ・タイパ思考はどこから来るのか。DVD業界誌編集長、書籍編集者などの経歴を持ち、映画をはじめとする映像作品に深く関わってきた稲田氏が、膨大なグループインタビューをもとに分析・執筆。新書大賞2023で第2位を獲得した。
『本を読めなくなった人たち
-コスパとテキストメディアをめぐる現在形』(中公新書ラクレ)
『映画を早送りで観る人たち』の刊行から約4年。コスパ・タイパ志向がますます加速した現代社会で生きる若者の本音を、「本」という切り口から究明した。
読書の必要性を感じない人、スマホを持って本が読めなくなった人、読書はコスパ・タイパが悪いという人。常に効率を意識する彼らの声はシビアだが、同時に日本社会全体の余裕のなさも感じる。本を読む人と読まない人の違いはなにか? 文章の価値が下がり続ける現代で、書店や出版社、テキストメディアはどうあるべきなのか? 本が好きな人や業界関係者、若者のリアルを知りたい人に、ぜひ読んでほしい。
『「公式」の研究』(集英社新書プラス)
推し活の流行とともに登場した、「公式」と「ファン」の関係性を多角的に論考する連載記事。「公式とは誰か?」という分析からはじまり、ファンにどのように受け入れられ、なにを求められているのかが、関係者への取材をもとに書かれている。推し本人、もしくは運営に関わる公式であっても、時にファンが反感を抱くというリサーチはおもしろい。こんな時代に、エンターテインメントはどうあるべきなのか。「集英社新書プラス」にて連載中。
・「公式」の研究 連載ページ(集英社新書プラス):
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/cc/inadashinshoplusofficial


