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三池敏夫監督と特撮美術の世界

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集大成の書籍「特撮美術監督 三池敏夫の仕事」と自選10作品紹介

三池敏夫監督の40年の仕事のエッセンスをギュッと凝縮した書籍「特撮美術監督 三池敏夫の仕事」が発売された。その書籍を紹介するとともに、書籍に掲載された作品の中から、三池監督自身が「特に見てほしい」自選10作品をピックアップして紹介する。

【書籍】「特撮美術監督 三池敏夫の仕事」

三池敏夫・著/竹書房・刊/A4/256P(オールカラー)/4990円+税/2024年6月28日発売

 

三池敏夫の40年にわたる膨大な特撮美術の仕事を、全256ページに丁寧にまとめ上げた一冊。携わった主要な作品を中心にイメージボード、図面、セットプラン、ミニチュアの写真など様々な中間素材の画像をふんだんに配して構成。各ページには、その作品、そのセット作りに対する三池敏夫のコメントが細かく記されており、セットやミニチュア、仕掛けに対する着眼点や制作のポイントがぎっしり詰め込まれている。

 

数々の作品の中間生成物の図版やコメントを読んでいくと、「イメージを形にする」その一点のために、ありとあらゆる知恵と工夫と努力がつぎ込まれていることがリアルな迫力をもって伝わってくる。こうした末に作り上げられる、説得力のある美術こそが、作品世界の真実味と奥行きを確かなものにしていることは間違いない。
三池敏夫自身の手によるイメージボードの数々も掲載されており、「画(映像)」にするためのプラン図ではあるが、絵としても美しく、画集として眺めていても楽しめる。

 

また、ここに詰まった知恵の数々は、濃密で実践的な仕事のヒント集にもなっている。
特撮美術にかぎらず、何かを作ろうとしているすべての人に読んで欲しい珠玉の一冊。

 

 

『ゴジラ×メカゴジラ』
TM&©TOHO CO.,LTD.

『ガメラ 大怪獣空中決戦』
©KADOKAWA 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ/1995

『電光超人グリッドマン』『ウルトラマンメビウス』
©円谷プロ

『男たちの大和/YAMATO』
©2005「男たちの大和/YAMATO」製作委員会

『シン・仮面ライダー』
©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

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Writer

幕田けいた

幕田けいた (まくたけいた)

宮城県出身。SFホラーや特撮系映画が得意ジャンルのフリーライター。ジャンク・カルチャー研究家。ネッシー好き、妖怪好き、恐竜も好き。日本ジュール・ヴェルヌ研究会会員。
著書に『ウルトラマンをつくったひとたち』(共著/偕成社)、『ジュール・ヴェルヌが描いた横浜: 「八十日間世界一周」の世界』(共著/慶應義塾大学教養研究センター)

ヤマモトカズヒロ

ヤマモトカズヒロ (やまもとかずひろ)

エンタテインメント作品宣伝稼業。主な担当作品:『悪魔くん』『PUI PUI モルカー』『この世界の片隅に』『ケータイ捜査官7』『午前十時の映画祭』『映像∞文化のまち ねりま』『調布シネマフェスティバル』など。VECTOR Magazine編集部所属。
Xアカウント:ヤマモトカズヒロ(@yamamotokaz)

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