全世界から素材が集められ復活!
『アニメーション紀行「マルコ・ポーロの冒険」』復活プロジェクト!
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作品を文化遺産、映像遺産として残していく使命

――発掘プロジェクトの今後をお聞かせください。
A 1970年代、1980年代のテレビ番組が鮮明に記憶に残っている方は大勢いらっしゃる。実は、大河や朝ドラよりも「少年ドラマシリーズ」「人形劇」の思い出が強い方が多いかもしれないという感覚があります。視聴者の声をくみ取りながら、今後も再放送につながることをやっていきたいなぁと。
我々のプロジェクトの存在を知らなかったら、捨てられてしまうビデオテープもあるので、まずは残っているものを集めて、集まったものはアーカイブスに保存して、おもしろいものは再放送につなげていきたいと考えています。
――当時の視聴者としても、見たい作品は数々あります。
A 人気の人形劇『新八犬伝』も発掘をずっとやっているんですよ。「あの人が持っているらしいよ!」という情報があったりするんですが、なかなかたどりつけていません。もう当たりつくしてはいるんですよね。
視聴者のビデオテープは、全話がまるまる残っているとは限りませんよね。ですから、その一部分でもいいので提供していただきたいです。音声だけは、集まりつつあるんですけれどね。
――ほかに探している作品はありますか。

A 再放送している人形劇『プリンプリン物語』も、265話だけ見つかっていないんです。これもぜひ探したいですね。
それから少年ドラマシリーズですね。『タイムトラベラー』というシリーズの最初の番組なんですけど、1回分しかないんです。少年ドラマシリーズは、どの番組も全話集めたいと考えています。
『伊集院光の百年ラヂオ』という番組を、毎週日曜日午前11時からNHK-FM放送でやっているのですが、ここでもラジオドラマを含めて過去の名作の発掘物があったら、番組内で放送しています。昔のラジオドラマはおもしろいんですよ。この間、ラジオドラマ版の『恐怖新聞』を放送したら、ものすごい反響でした(笑)。
音声を送っていただいても、全部が活用できるわけではないのですが、とにかくまず情報をいただけるとうれしいです。ただし、いきなり送ってくるのはやめてください(笑)。突然段ボール箱にテープを入れて送ってくださる視聴者の方がいらっしゃるのですが、まずはホームページから情報をお寄せいただけるとうれしいです。
――番組を発掘して残すことの意味や意義を、どのようにお感じになっていらっしゃいますか。

A かつて番組放送は、一度オンエアしたら終わりでした。1970年代とか1980年代、もっとさかのぼれば1960年代の生放送の番組も含めて、視聴者のみなさんがもう一度見たいという要求にこたえたいですね。番組を作る側としては、当時の制作がどんな形で行われていたかがわかるような作品を、文化遺産・映像遺産として残していくのは、使命だと思います。
過去の名作をコレクションするだけではなく、すべてきれいにして復元して、再放送で視聴者にお見せするところまでがワンセットのプロジェクトです。いかに視聴者の皆さんに還元するかを目標にして、これからも続けていければと思っています。
アニメーション紀行「マルコ・ポーロの冒険」
NHK総合テレビ 毎週土曜日 午前5:10~再放送中
NHK ONE(同時配信・見逃し配信)とNHKオンデマンド(放送終了7日後から)でも配信中
作品情報(NHK):https://www.nhk.jp/p/ts/968LX32ZWM/
2025.9.3 NHK放送センター にて
取材:幕田けいた・ヤマモトカズヒロ/
構成・TEXT:幕田けいた
写真:諸星和明/
プロデュース:岩澤尚子・緒方透子
