全世界から素材が集められ復活!
『アニメーション紀行「マルコ・ポーロの冒険」』復活プロジェクト!
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アニメ作品『マルコ・ポーロの冒険』の豪華スタッフ陣
画像提供:NHK貴重なドキュメンタリー映像とドラマ部分を担うアニメーションで構成される実験的作品『マルコ・ポーロの冒険』。そのアニメドラマは現在でも、デザインや美術、演出などが高く評価されている。
アニメパートを制作したのは「MK・マッドハウス」だ。「マッドハウス」は丸山正雄、出﨑統、りんたろう、川尻善昭らによって設立され、1979年の東京ムービー新社製作『劇場版 エースをねらえ!』、1980年代には角川書店製作の劇場作品など、人気作を数多く制作したアニメーション制作会社だ。
他方「MK」は、後に『SF新世紀レンズマン』(1984)、ハリウッド映画『トータル・リコール』(1990)を手がけ「日本のコンピュータグラフィックスの父」と呼ばれるプロデューサー金子満が率いた映像企画会社「MK COMPANY」である。
アニメ制作スタッフのそうそうたる布陣をチェックしてみよう。
金子は本作では、メインライターを務めている。
キャラクター設定 は『宝島』(1978)『劇場版エースをねらえ!』(1979)『あしたのジョー2』(1980)『ブラック・ジャック』(1993)など、名キャラクターを作った杉野昭夫。絵コンテ・作画には、『ユニコ』(1981)『ボビーに首ったけ』(1985)で監督を務めた平田敏夫と『獣兵衛忍風帖』(1993)、『バンパイアハンターD』(1999)で監督を務めた川尻善昭。絵コンテには『佐武と市捕物控』(1968)の演出・キャラクターデザイン、『カムイの剣 』(1985)キャラクターデザインを務めた村野守美と、『浮浪雲』(1982)や『はだしのゲン』(1983)で監督を務めたもりまさき(アニメーター・マンガ家の真崎守のペンネーム(本名))が名を連ねる。
また、アニメーション構成としてクレジットされている丸山正雄は、アニメ黎明期から活躍するプロデューサーで「マッドハウス」や「MAPPA」などの設立者。『PERFECT BLUE』(1998)からの今敏監督の全劇場用作品、『サマーウォーズ』(2009)『この世界の片隅に』(2016)など、数々の名作を手掛けている。
1979年当時の最高のメンバーにして、現在のアニメ文化の土台を作った実力派スタッフが結集したのが『マルコ・ポーロの冒険』だったのだ。
TEXT:幕田けいた
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