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編集部の気になる【公式】第1回『カラオケ行こ!』

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「欲しい情報がいち早く手に入る場所」を意識した

――SNSで必要な情報を発信していくことについて、心がけていた点はありましたか。

黒澤  当たり前のことではありますが、公式アカウントが<欲しい情報がいち早く手に入る場所>になるよう意識していました。URLの遷移先にある内容についても、お客様が一目でスムーズに理解できるか、まず自分で確認することを心がけていました。そのため、わかりにくい箇所があった場合には「ここを直してほしい」とお願いすることもありました。
運用していたツールは、X(旧ツイッター)・Instagram・TikTokの3つです。原作が好きで、作品について発信している方が多く集まっているのはXだったので、メインはXとしました。それ以外に映画を楽しむ方々にもアプローチするため、InstagramとTikTokも運用していましたが、やはり最も効果があり、反応も良かったのはXでしたね。


©2024『カラオケ行こ!』製作委員会

北原  運用してみて体感したのは、Xにいるのは能動的に情報を取りに行くユーザーが多いということです。Instagramはやや軽めの情報を求める傾向があり、趣味に関連する情報を閲覧している印象。TikTokやYouTubeは「流し見」の傾向があり、作品への関心が次第にライトになっていくんですね。Xと同様の内容をTikTokやほかのプラットフォームで頻繁に投稿しても、おそらくスルーされてしまうと思います。

 

――お知らせ投稿の大半に、キャストによる告知動画が添付されていたことも、伝わりやすさに繋がったように思います。

黒澤  個人的には、自分で撮影して自分で編集するのがすごく好きなんです。イベントなどでチャンスがあれば「撮影させてください」とお願いして、綾野さん、齋藤さんはじめ、みなさんに快くご協力いただきました。また、特にInstagramはおすすめ欄に表示させることが重要だと思っているので、なるべく(表示されやすい)リール(動画)で発信することに重点を置いています。

北原  告知は媒体にお願いしてニュース出しをするんですけど、やっぱり一番反響があるのは公式アカウントの発信なんですよね。

黒澤  ファンのみなさんに沢山拡散していただいたので、本当に感謝しています。

――公開が始まってから、Xのフォロワー数が急増しました。急増した後の投稿で、特に気を遣われたり意識されていた点はありますか。

北原  多分黒澤さんは意識してないと思うんですけど、その時期の投稿から、「これ映画観た人以外はわかんないな」みたいな、作品内容に入り込んだ投稿が増えましたよね。

 

――まさに見た方にしかわからないワードですが、公式が使っていた「やったんぽぽ」(※)のハッシュタグが、ファンやキャスト・スタッフの方にも伝播しているのが素敵だなと思いました。
※「やったんぽぽ」:橋本じゅん演じるヤクザ・小林がとある場面で発するセリフ

黒澤  動員何万人行きましたとか、嬉しいことがあったときに使っていたワードですね。

北原  これも映画を観た人じゃないと、なんのこっちゃわからないですよね。なんで怖い人がたんぽぽっていうんだと(笑)。

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