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編集部の気になる【公式】第1回『カラオケ行こ!』

映画・ドラマ・アニメ作品等で必ず運用される「公式SNS」から、VECTOR編集部が気になったアカウントの担当者に、そのこだわりについてお話をうかがう新企画「編集部の気になる【公式】」。

第1回の作品は、映画『カラオケ行こ!』です。

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映画『カラオケ行こ!』作品紹介


©2024『カラオケ行こ!』製作委員会

 

歌が上手くなりたいヤクザと変声期を迎えた中学生の交流を描いた、和山やまによる同名人気漫画を実写化。2024年1月に全国劇場公開されると、若い女性中心に大ヒットとなった。ドイツで開催された日本映画祭「第24回 ニッポン・コネクション」で観客賞を受賞するなど、海外にもその反響は広がっている。現在各配信プラットフォームにて配信中。

出演:綾野剛 齋藤潤 ほか/監督:山下敦弘/脚本:野木亜紀子

©2024『カラオケ行こ!』製作委員会

<お話を聞いた人>

宣伝担当 
北原さん(KADOKAWA)

宣伝担当 
黒澤さん(KADOKAWA)

 

 

――まずはじめに、宣伝全体についておうかがいします。『カラオケ行こ!』は、どのようなターゲットに、どう伝えようと考えていましたか。

北原  原作の漫画を読んでいる層に近い、20~30代の女性をメインターゲットに設定していました。
方法として、デジタルの宣伝に力を入れよう、というのは意識していましたね。本編撮影に入る前からSNSのネタもいくつか考えて、現場で多くの写真を撮って準備を進めていました。

 

――本作は2週目が初週の興行収入を上回るなど、”口コミで観客動員が増えた作品” だと思います。お客さんの口コミをどのように見ていましたか。

北原  観た方みなさん共通して、「言語化できない」っておっしゃるんです。何回もご鑑賞いただいた方は、作品についてSNSで投稿してくださるんですけど、結局最後は「とりあえず見てくれ」と。SNSの口コミのおかげもあり、同じように”刺さる”方々に徐々に拡がっていった感じがありましたね。

黒澤  公開後の予想以上の反響に驚かされました。特に原作とは異なる部分についての評価していただいているレビューが多く、山下敦弘監督と野木亜紀子さんによる映画オリジナルの要素が高く評価されていた印象があります。

 

――大反響を受け、公開後に入場者プレゼントが追加されました。

北原  事前に実施を決めていたのは、公開初日から配っていた「カレンダーカード」だけなんですよ。反響を受けて、第2弾~第6弾の入場者プレゼントを追加で実施させていただきました。

黒澤  第3弾で実施した「よろぴくステッカー」は、宣伝プロデューサーの園山が長らく実施したいと考えていたアイテムなんです。実施するにあたり、反対意見もあったのですが、蓋を開けてみたらこれがすごく大人気で、解禁直後からXのトレンド上位にも入るほどでした。映画を観てくれるお客様が喜んでくれるものを第一に皆で考えました。

――最後(第6弾)の入場者プレゼントであるタトゥーシールは、本編のラストシーンを想起させます。

黒澤  これもかなりファンの方から反響をいただきました。

北原  貼るだけですが、きれいに入れ墨に見えるんですよね。ただ、ほとんどの方は使わずに保存していらっしゃると思います(笑)。入場者プレゼントは、ファンの皆さんがコンプリートするために何度も鑑賞してくださった話も聞いていて、ありがたい限りです。

――公開から1カ月後にアドトラック「紅号」が走ったのにも驚きました。

黒澤  宣伝の最後に実施しましたが、盛り上がりましたよね。

北原  お客様の反響を受け、更に何かできないかと考えて出てきたアイディアです。ラッピングがされているシンプルなトラックなんですが、わざわざ見に来てくださる人がいらっしゃるのに驚きました。

黒澤  タンバリンを持った綾野さんのトラックが都内を疾走している、絵面にインパクトありますよね(笑)。

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