編集部の気になる【公式】第1回『カラオケ行こ!』
ファミレスで撮影したSNS限定ポスター
©2024『カラオケ行こ!』製作委員会
――ここから、SNS施策についてお伺いいたします。まずは劇場ポスターとは異なる「SNS限定ポスター」が印象的でした。
北原 これは最初から宣伝の柱として決めていましたね。クランクアップの次の日に綾野さん・齋藤さんにスケジュールをもらって、都内のいろんなところを1日で回って撮影しました。
――ファミリーレストランで撮影された写真は、原作の続編『ファミレス行こ。』を連想します。
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北原 『ファミレス行こ。』の単行本が映画公開直前に出るのは決まっていたので、何か絡めていけないかという思いもあり、実際のお店を開店前にお借りして撮らせていただきました。
この写真は元々『ファミレス行こ。』にあった構図を似せているんですけど、原作で描かれているのは「『ファミレス行こ。』なのに中華料理屋」という設定なんですよ。編集部の皆様にもご相談をしながら、それに対して、こちらの写真では「『カラオケ行こ!』なのにファミレス」というテーマにしました。ファミレスではかなり多くの枚数を撮影していて、このとき撮影した写真の一部は、コミックビーム(※)の表紙(2024年1月号)にも使用しています。
※コミックビーム:KADOKAWA発行の月刊漫画誌。『ファミレス行こ。』が不定期連載されている
――「聡実と狂児の日常」という、ふたりがLINE上で会話している画像の企画も実施されていましたね。
黒澤 劇中に狂児と聡実のLINEの会話が出てくるのですが、LINEのトーク画面を使ってなにか宣伝をしたいと考えていたときに、和山先生描き下ろしのイラストが届いたんです。
🎤#聡実と狂児の日常
━━━━━━━━━━━━今日はカラオケの誘いじゃない…?#和山やま(@YamaWayama_PR)先生描き下ろし🖋#映画カラオケ行こ!#ポップコーンとチュロス pic.twitter.com/IDVunfa453
— 映画『カラオケ行こ!』公式 (@moviekaraokeiko) January 6, 2024
黒澤 この素晴らしい素材をいつ投稿すべきなのか考えた際に、先生のイラストにあるLINEの会話の前段および続きとなる内容のクリエイティブを作りたいと思いました。
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実際に投稿したクリエイティブは、劇中そのままの会話もあれば、宣伝チームで創作した会話もあります。創作した会話については、和山先生に内容をすべて監修に出したうえで、「狂児はこういうこといわないですよね」「こういう言葉のほうが狂児らしいです」といったコメントをいただき、それを基に作成させていただきました。
――本作に限らず、公式SNSにファンの方が注目しているなというのは、運用されていて感じますか?
黒澤 作品によると思いますね。ターゲット層の年齢が高い場合、手応えを感じにくいときもあります。ただ、今回『カラオケ行こ!』の場合はSNSの宣伝が功を奏したところはあるかもしれません。
狂児と聡実の関係性については、観る方によって解釈が異なると思いますが、「私はこう思う」、「こうじゃないよね」とか、さまざまな視点で会話したくなる作品だったので、SNSで非常に活発な反応いただけたのだと思います。ひとえに作品に携わってくださった和山先生やスタッフのみなさまのおかげです。
――改めて現在の作品宣伝において、SNSはどういう役割を果たしていると考えますか。
北原 広告やメディアを通した発信と同じぐらいの、宣伝の1個の柱になっているんじゃないかなと思います。
黒澤 お客様の反応がダイレクトに見られるのがやっぱりいいところですよね。反応を見て宣伝の設計ができるので、替えがたいツールではないでしょうか。
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
北原 あらためて『カラオケ行こ!』への温かいご支援、ありがとうございました。
黒澤 何度も劇場に足を運んでくださって、そしてSNSでは一緒に作品を盛り上げてくださり、本当にありがとうございました!
取材・執筆:緒方透子
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