没後15年、いま見返されるべき映画監督、今 敏の世界
今 敏監督作品解説
PERFECT BLUE(1998)

【商品情報】
パーフェクトブルー 4K REMASTER EDITION / ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray(2枚組豪華版)
パーフェクトブルー 4K REMASTER EDITION / Blu-ray(通常版)
パーフェクトブルー Blu-ray
発売日:2025年11月5日(水)
価格:4K REMASTER EDITION(2枚組豪華版) 1万2980円(税込)
4K REMASTER EDITION(通常版) 7480円(税込)
Blu-ray 6270円(税込)
発売元:株式会社マッドハウス
販売元:VAP
©1997 MADHOUSE
4K REMASTER EDITION / ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray 商品情報(VAP STORE)
原作は、竹内義和による小説だが、ストーリーは大きく改訂されている。もともとはOVA(オリジナルビデオアニメ)として企画されていた。そのため制作期間は、今監督がかかわってから3年弱、脚本が上がり実制作に入ってからは1年半ほどと、現在の劇場アニメ作品と比べるとごく短いものだった。厳しい条件下で作られた作品だが、モントリオールで開催されたファンタアジア映画祭’97でグランプリを受賞したほか、50以上の国際映画祭に出品された。
千年女優(2002)

【商品情報】
Blu-ray/DVD発売中
価格:Blu-ray 6380円(税込)/DVD 5280円(税込)
レーベル:EMOTION
発売元:バンダイナムコフィルムワークス
販売元:バンダイナムコフィルムワークス
©2001 千年女優製作委員会
今 敏監督初のオリジナル長編映画。映画女優の波乱に満ちた半生と、その女優の出演した映画の物語が渾然一体となる物語。前作『PERFECT BLUE』とトーンは異なるが、「虚実を曖昧に描く」手法は共通している。今 敏が私淑するミュージシャン・平沢進が映画音楽を担当。エンディングテーマ『ロタティオン(LOTUS 2)』が高らかに鳴り響く。映画は、ドリームワークス配給で米国でも公開され、第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第57回毎日映画コンクール・大藤信郎賞などを受賞した。
東京ゴッドファーザーズ(2003)

【商品情報】
Blu-ray/DVD発売中
価格:Blu-ray 6265円(税込)/DVD 5170円(税込)
レーベル:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
©今 敏・マッドハウス/東京ゴッドファーザーズ製作委員会
今 敏監督による長篇映画第3作。3人のホームレスが、ひろった赤ん坊を親元に届けようと奮闘する物語。タイトルの由来は、ジョン・フォード監督の名作『三人の名付け親』(1948)による。これまでの作品と異なり、虚実の曖昧さはひかえめだが、「意味のある偶然の一致にあふれた世界」を舞台に、シーンごとのキャラクターの芝居のおもしろさを追求すべく、実力派アニメーターが腕を振るった。第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀アニメーション映画観客賞、第58回毎日映画コンクールで毎日映画コンクールアニメーション映画賞、平成15年度第7回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞などを受賞した。
妄想代理人(2004)

【商品情報】
妄想代理人 Blu-ray BOX 【初回限定生産版】
<DVD> 妄想代理人(全6巻)
発売中
価格:Blu-ray BOX 2万7500円(税込)/DVD(各巻) 6380円
発売元:アスミック・エース
販売元:KADOKAWA
©今 敏/株式会社マッドハウス/「妄想代理人」製作委員会
全13話のテレビアニメ作品。2004年にWOWOWで放送された。今 敏監督によるオリジナル企画で、劇場作品では不可能な連続もののおもしろさを狙って作られた。映画を作る際に使わなかった今監督のアイデアを各話に盛り込んだことで、バラエティに富んだ構成になっている。メインの少年バットを巡るエピソード以外にも、自殺志願者の3人組をめぐるドタバタ喜劇的な第8話「明るい家族計画」、アニメの制作現場のブラックさを“使えない”制作進行を軸に描いた第10話「マロミまどろみ」などが印象に残る。
パプリカ(2006)

【商品情報】
Blu-ray/DVD発売中
価格:Blu-ray 6265円(税込)/DVD 5217円(税込)
レーベル:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
©2006 MADHOUSE / Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.
筒井康隆による同名SF小説の映画化作品。夢のなかに入れる装置をめぐる、悪夢と現実が入り乱れる物語。夢の世界で描かれる「捨てられたものたちのパレード」シーンなどは原作にはなく、映画ならではのオリジナルとして作られた。また、『PERFECT BLUE』や『千年女優』などで描かれた「虚実が曖昧に描かれる」さまは、小説版『パプリカ』(新潮社刊)からインスピレーションを受けたと語っており、今監督にとっても念願の映画化だったといえる。映画は第63回ヴェネチア映画祭のコンペティション部門に選出されるなど、国際的にも高い評価を得た。
オハヨウ(2007)
2007年にNHKで放映されたアニメーションシリーズ「アニ*クリ15」の1作として作られた今 敏監督最後の映像作品。約1分の短編作品で、とある女性の朝の様子が描かれている。自分と、もうひとりの自分という、今監督がこれまで何度か描いてきたモチーフが短い時間のなかに凝縮された作品となっている。
夢みる機械(未成)
今 敏監督が『パプリカ』に続く長篇映画作品として企画していた作品。タイトルは、前述のミュージシャン・平沢進が1990年に発表したアルバム『サイエンスの幽霊』内の1曲「夢みる機械」から取られている。今 敏監督としては初のロボットものであり、SFエンタテインメント作品としての期待も大きかった。
今 敏(こん さとし)
1963年10月12日北海道生まれ。武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン科卒。
1985年にヤングマガジン(講談社)誌上で漫画家としてデビュー。1990年、初の単行本『海帰線』(講談社)を発表。同年、アニメーション『老人Z』(1991)に美術設定・レイアウト・原画として初参加。そのほかのアニメーション参加作品に『走れメロス』(1990/レイアウト)、『MEMORIES 彼女の想いで』(1995/脚本・美術設定・レイアウト)、『機動警察パトレイバー2』(1993/レイアウト)などがある。1993年、OVA作品『ジョジョの奇妙な冒険』の第5話「DIOの世界-花京院 結界の死闘」で、脚本、絵コンテ・演出を担当。『PERFECT BLUE』(1998)で長編映画を初監督。以後、『千年女優』(2002)、『東京ゴッドファーザーズ』(2003)、『パプリカ』(2006)の3作を監督。そのほかの監督・演出作品に、オリジナルテレビシリーズ『妄想代理人』(2004)、短編作品『オハヨウ』(2007)がある。漫画作品として『ワールド・アパートメントホラー』『夢の化石 今 敏全短編』(いずれも講談社)、『セラフィム 2億6661万3336の翼』『OPUS』(いずれも徳間書店/復刊ドットコム)などがある。2010年8月死去。
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