『ニルスのふしぎな旅』が、新しい冒険ストーリーに!タケカワユキヒデが歌う作品の主題歌つき!!
1980年に放送され、大人気となったアニメ『ニルスのふしぎな旅』。
その放送満40年を記念して、児童書『ニルスのふしぎな旅/①新たな空への旅立ち』が2021年3月18日(木)に発売される。
本書は読みやすさを重視した新たなスタイルで作品の魅力を伝える児童書。全5巻のシリーズで、第1巻以降は奇数月(5・7・9・11月)に続刊を発売予定。
主人公・ニルスの旅立ちから感動の結末まで、冒険のすべてを楽しむことができる。
また本書の発売に合わせ、アニメのオープニング曲「ニルスのふしぎな旅」とエンディング曲「いつまでも友だち」も新たに甦る。歌うのは人気バンド・ゴダイゴのボーカルとして知られ、2つのテーマ曲の作曲も手がけたタケカワユキヒデ。今回のリニューアル版は彼のセルフカバー曲となる。
下記URLのほか、本書に掲載されたQRコードからのアクセスで聴くことができる。
https://www.takekawayukihide.com/nils
『ニルスのふしぎな旅』
〈キャラクター紹介〉
・ニルス
いたずら好きの少年。動物たちをいじめていたが、妖精を怒らせて体を小さくされてしまう。ガチョウのモルテンとともに渡り鳥のガンの群れに加わり、広い世界を知る。
・キャロット
ニルスが飼っているハムスター。ニルスと一緒に小さくされてしまうが、冒険ではニルスのよき相棒となる。
・モルテン
ニルスの家で飼われていたガチョウ。空を飛ぶことに憧れ、首の縄をつかんでいたニルスごと、ガンの群れを追いかけて飛び立つ。
〈物語〉
主人公のニルスは勉強が嫌いで、家の農場で飼っている動物たちをいじめるような、かなり悪い子ども。そんなニルスは妖精を怒らせ、魔法で体を小さくされるが、同時に動物たちと話せるようになる。そして、思わぬアクシデントによって、モルテンやキャロットと冒険の旅へ出ることに……。
行く先で様々な動物と出会い、いろいろなことを学んでいくニルス。この物語は、ひとりの少年が旅を通して成長していく冒険ストーリーだ。
本書は文章だけでなく、マンガで表現したページを合間に入れることで、状況や世界観をわかりやすく描き、キャラクターたちへの共感を高めている。
マンガで描かれるのは、迫力あるアクションやキャラクター同士の繊細なやりとりなど、ビジュアルでの表現が効果的なシーン。子どもたちだけでなく、幅広い世代の読者が親しみやすい構成になっている。
スウェーデンの女性作家、セルマ・ラーゲルレーフが1906年に発表した原作は、子どもたちがスウェーデンの地理を楽しく学べる物語として生まれた。
そのため、ニルスが訪れる各地の描写には実際の風土が反映され、自然環境の大切さを伝えている。
また、ガンの群れのアッカ隊長はメスだが、統率力のある女性リーダーとして描かれる姿は、作品が書かれた時代を考えると先駆的だ。
そうした現代にも通じる普遍的なテーマを含んだ本作には著名人のファンも多く、国民的人気グループの元メンバーや有名棋士などがメディアで「ニルス愛」を語り、話題になったことも。作家の大江健三郎も、スウェーデンで行われたノーベル賞授賞式のスピーチで本作を引用している。