『谷口ジローコレクション』第1期全10巻、10月29日より発刊決定! 日本が世界に誇る『孤独のグルメ』著者初の本格選集!!
小学館と双葉社は、共同企画として、漫画家・谷口ジロー氏の国内初となる本格選集を出版することを決定した。
『谷口ジローコレクション』と題し、2021年10月から2022年2月までの5か月間にわたり、毎月2冊ずつ、合計10巻を第1期として刊行する。
谷口氏の作品は欧米を中心に、1990年代以降高い評価を得ており、2021年6月にも、代表作『父の暦』が米アイズナー賞の最優秀アジア作品賞にノミネートされるなど、2017年2月の没後もその作品は高く評価される状況が続いている。
一方で、近年は国内でもその作品群に対し、再評価の機運が高まりつつある。
2012年から放送がスタートしたテレビドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)は、2021年までに合計9シリーズが放送されるなど、ゆるぎない人気を獲得している。
また、昨年は代表作の一つ『歩くひと』がNHKでドラマ化され(主演:井浦新)、好評を博した。現在も再放送が続いているほか、放送に合わせて刊行された『歩くひと 完全版』は重版が続いている。
そして、10月16日(土)からは、世田谷区の世田谷文学館で過去最大規模の原画展『描くひと 谷口ジロー展』が開幕(~2022年2月27日)。展覧会はその後、地方巡回も予定している。
これらの盛り上がりを受け、谷口ジロー氏の代表作を原稿から新たにスキャンし、雑誌掲載時と同じ、B5サイズの大判で刊行するのが『谷口ジローコレクション』(第Ⅰ期全10巻)だ。
雑誌掲載時に4色カラー、2色カラーで掲載されたページについては、すべて4色印刷で収録。第1回配本の『父の暦』では、2色カラーページを単行本で初再現するほか、単行本ではトリミング掲載された鳥取大火の画稿の全貌を、改めて口絵として掲載する。
ほかにも毎巻、別冊小冊子『「紙」が語ること―谷口ジローの世界』を封入。谷口ジローの世界をより楽しむための評論、エッセイが掲載される。
第1回配本、『父の暦』には、関川夏央氏の連載評論「谷口ジローとの歳月」第1回と、柴崎友香氏(小説家)のエッセイ「故郷と記憶、過去との距離」を掲載。『「坊ちゃん」の時代』には、ブノワ・ペータース氏の連載評論「谷口ジロー 普遍的な漫画家」第1回と、中島かずき氏(脚本家)「谷口ジローと出会った頃」が掲載される。
また、谷口氏が新作の構想を練る上で描いた未発表のラフスケッチ等も、毎回数点掲載予定だ。
第Ⅰ期全10巻は、小学館と双葉社から毎月各1冊の計2冊を、2021年10月~2022年2月の5か月にわたって刊行予定。
谷口ジロー氏の世界を堪能でき、新発見できる「究極の決定版」に期待したい。
■『谷口ジローコレクション』第1回配本2点・書誌情報
谷口ジロー『父の暦』
定価:3,000円(税込)
2021年10月29日頃発売
発行:小学館
判型:B5判ハードカバー 全280P/シュリンク出荷
ISBN: 978-4-09-179365-2
関川夏央 谷口ジロー『「坊ちゃん」の時代』
予価:3,000円(税込)
2021年10月29日頃発売
発行:双葉社
判型:B5判ハードカバー 全256P/シュリンク出荷
ISBN: 978-4-575-31666-7
〈刊行ラインナップ予定〉
2021年11月30日(火)頃発売
・『遥かな町へ』(小学館)
・『秋の舞姫』「坊っちゃん」の時代 第二部(双葉社)
2021年12月28日(火)頃発売
・『冬の動物園』(小学館)
・『かの蒼空に』「坊ちゃん」の時代 第三部(双葉社)
2022年1月28日(金)頃発売
・『欅の木』(原作:内海隆一郎、小学館)
・『明治流星雨』「坊ちゃん」の時代 第四部(双葉社)
2022年2月28日(月)頃発売
・『青の戦士』(原作:狩撫麻礼、小学館)
・『不機嫌亭漱石』「坊ちゃん」の時代 第五部(双葉社)
*『「坊ちゃん」の時代』はすべて関川夏央氏との共作