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【国立映画アーカイブ】東宝映画90年間の足跡をたどる「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」開催!

国立映画アーカイブでは、6月24日(金)より企画上映「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」を開催する。

1932年、阪神急行電鉄社長の小林一三が株式会社東京宝塚劇場を創立してから、本年で90周年。
1937年に製作・配給・興行の一貫体制を確立した東宝は、ハリウッド式のプロデューサー・システムの導入や特撮などの技術革新によって日本映画界に新風を巻き起こし、都会的でモダンな感覚によるミュージカル・コメディから巨匠の文芸作品まで、良質な娯楽映画を送り出してきた。日本映画界を代表するメジャーカンパニーのひとつとして、今も業界を牽引する東宝映画の90年間の足跡をたどる。
本企画では、Part1として、1935年の『弱虫珍選組』から2016年の『君の名は。』まで、各年代のハイライトといえる名作・ヒット作を中心に、提携・配給作品を含め、東宝作品計34本(31プログラム)をラインナップ。
『人情紙風船』(1937)『七人の侍』(1954)『浮雲』(1955)など映画史上に名高い名作や、日本の女性映画監督のパイオニアの一人として再評価されている田中絹代の監督第5作『女ばかりの夜』(1961)などを4Kデジタルリマスター版で上映。
また、時代風俗と音楽を盛り込んだ青春コメディ『ジャンケン娘』(1955)や『エレキの若大将』(1965)、クレージーキャッツ主演によるミュージカル・コメディ『ニッポン無責任時代』(1962)『クレージー黄金作戦』(1967)。人気を博した『ゴジラ』(1954)や『地球防衛軍』(1957)などの特撮映画。『ハワイマレー沖海戦』(1942)。はじめ『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971)や『永遠の0』(2013)など各時代における戦争映画、といった幅広いジャンルの多彩な作品群を取り上げる。
そのほか、東宝京都撮影所で活躍し、今年、没後50年を迎える映画監督の石田民三(1901-1972)の小特集も実施。女性映画の名匠という観点から近年改めて注目を集めている石田の代表作『花ちりぬ』(1938)をはじめ6プログラム(全7本)を上映する。

10月4日(火)から開催するPart2でも、戦前から2010年代の作品まで幅広く取り上げる予定。こちらもあわせて注目したい。

『東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)』

会期:2022年6月24日(金)~7月31日(日)
会期中の休館日:月曜日
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
公式HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/toho202205/
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

【チケット】
国立映画アーカイブHPより、公式チケットサイトで電子チケットをオンライン販売するほか、セブン-イレブンでもチケットぴあを通じて販売。
チケット発売日程は、6月14日(火)以降の毎週火曜10:00amに翌週火曜日~日曜日の上映分を発売する。
〈チケット料金〉
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児:無料

■上映作品

『花より團子シリーズ 第三話 弱虫珍選組』(1935、作画:中野孝夫、八住紫郎、市川義一、宮崎和夫)

『かぐや姫』[短縮版](1935、監督:田中喜次)

『新しき土』[日英版](1937、監督:アーノルド・ファンク、伊丹万作)

『人情紙風船』[4Kデジタルリマスター版](1937、監督:山中貞雄)

『綴方教室』(1938、監督:山本嘉次郎)

『ハワイマレー沖海戰』(1942、監督:山本嘉次郎)

『青い山脈』『青い山脈 前編梗概』『續 青い山脈』(1949、監督:今井正)

『都会の横顔』(1953、監督:清水宏)

『七人の侍』[4Kデジタルリマスター版](1954、監督:黑澤明)

『ゴジラ』[デジタルリマスター版](1954、監督:本多猪四郎)

『浮雲』[4Kデジタルリマスター版](1955、監督:成瀨巳喜男)

『ジャンケン娘』(1955、監督:杉江敏男)

『地球防衛軍』(1957、監督:本多猪四郎)

『無法松の一生』(1958、監督:稲垣浩)

『女ばかりの夜』[4Kデジタルリマスター版](1961、監督:田中絹代)

『小早川家の秋』(1961、監督:小津安二郎)

『その場所に女ありて』(1962、監督:鈴木英夫)

『ニッポン無責任時代』[デジタルリマスター版](1962、監督:古澤憲吾)

『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』(1962、監督:稲垣浩)

『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965、監督:丸山誠治)

『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965、監督:本多猪四郎)

『エレキの若大将』(1965、監督:岩内克己)

『クレージー黄金作戦』(1967、監督:坪島孝)

『日本のいちばん長い日』[4Kデジタルリマスター版](1967、監督:岡本喜八)

『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971、監督:岡本喜八)

『日本沈没』[4Kデジタルリマスター版](1973、監督:森谷司郎)

『華麗なる一族』(1974、監督:山本薩夫)

『駅 STATION』[デジタルリマスター版](1981、監督:降旗康男)

『家族ゲーム』[4Kデジタルリマスター版](1983、監督:森田芳光)

『ゴジラVSキングギドラ』(1991、監督:大森一樹)

『永遠の0』(2013、監督:山崎貴)

『シン・ゴジラ』(2016、総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)

『君の名は。』(2016、監督:新海誠)

 

《小特集 「没後50 映画監督 石田民三」》

『天明怪捕物 梟』(1926)

『おせん』(1934)

『夜の鳩』(1937)

『花ちりぬ』(1938)

『むかしの歌』(1939)

『花つみ日記』(1939)

『あさぎり軍歌』(1943)

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