【国立映画アーカイブ】上映企画『NFAJ所蔵外国映画選集 2021』開催決定!
国立映画アーカイブ(NFAJ)では、上映企画『NFAJ所蔵外国映画選集 2021』を、5月6日(木)より約三週間にわたって開催する。
本特集では、NFAJが所蔵するフランス、 ドイツ、 ハンガリーといったヨーロッパの映画から、 アメリカ、 ソ連、 インド、 中国の作品まで、これまで上映する機会の少なかった映画を中心に、13作品(12プログラム)を上映。
音声表現の様々な可能性を探る創意に満ちたトーキー初期の『予審』『脱走者』といった作品から、第二次世界大戦の緊迫をダイレクトに伝える戦中の傑作『戦火の大地』。また、戦後に「赤狩り」でハリウッドを追放された映画人が残した異色作『地の塩』、さらに、これらの映画を見ていたかもしれない、映画が大好きな青年を描いた90年代アメリカのインディペンデント映画の必見作『イン・ザ・スープ』まで、幅広くラインナップ。
なかでも注目なのは、女性同士の恋心と抑圧的な教育制度を描いた『制服の処女』(1931)。監督、 原作者、そして出演者が全員女性という大変珍しいドイツ映画だ。
また、ローベルト・ジーオトマク(ロバート・シオドマク)監督の『予審』(1931)は、NFAJ所蔵の可燃性フィルムを不燃化して作製したニュープリントでの上映となる。
世界各国の映画を35mmフィルムで楽しめる貴重な上映に注目だ。
NFAJ所蔵外国映画選集 2021
(Foreign Films Selection from the NFAJ Collection 2021)
会期:2021年5月6日(木)~5月23日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/foreignfilms2021/
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
チケット:4月28日(水)10:00より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)/キャンパスメンバーズ・優待:無料(別途手数料が必要)
※前売指定席券のみ販売。館内でのチケットの販売は無し
※障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズも、前売指定席券が必要
チケットぴあ[Pコード:551-444]:
https://w.pia.jp/t/nfaj-gaikokueiga/
詳細:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/foreignfilms2021/#section1-4
上映12プログラム13作品 上映作品はすべて日本語字幕付き
※『作品名』(制作年/監督/制作国)
1.『予審』(1931年/ローベルト・ジーオトマク/ドイツ)
2.『制服の処女』(1931年/レオンティーネ・ザーガン/ドイツ)
3.『春の驟雨』(1932年/パウル・フェヨシュ/ハンガリー・フランス)
4.『脱走者』(1933年/フセヴォロド・プドフキン/ソ連)
5.『旅する人々』(1938年/ジャック・フェデー/ドイツ)
6.『続・深夜の歌声』(1941年/馬徐維邦/中国)
7.『戦火の大地』(1944年/マルク・ドンスコイ/ソ連)
8.『諜報員』(1947年/ボリス・バルネット/ソ連)
9.『2エーカーの土地』(1953年/ビマル・ラーイ/インド)
10.『世界大藝術家シリーズ ピアノ篇 アレクサンドル・ブライロフスキイの華麗なるワルツ』(1936年/マックス・オフュルス/フランス)/『たそがれの女心』(1953年/マックス・オフュルス/フランス・イタリア)
11.『地の塩』(1954年/ハーバート・J・ビーバーマン/アメリカ)
12.『イン・ザ・スープ』(1992年/アレクサンダー・ロックウェル/アメリカ・日本・ドイツ・フランス・スペイン・イタリア)