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司馬遼太郎のデビュー作を、蔵西がコミカライズ!『ペルシャの幻術師』1巻12月15日発売!

「週刊文春」で連載中のコミック『ペルシャの幻術師』の単行本第1巻が、2021年12月15日(水)に発売される。

原作『ペルシャの幻術師』は、司馬遼太郎の幻となっていたデビュー作。昭和31年に第8回講談倶楽部賞を受賞し、海音寺潮五郎に「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛された作品だ。

マンガを手がけるのは『月と金のシャングリラ』で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西。13世紀ペルシャを舞台にした幻想的な歴史大作を、繊細なタッチで描いている。

本作は、蒙古の侵略を受けた13世紀ペルシャの町・メナムが舞台。メナムの新しい王・ボルトルに囲われた美姫・ナンの、壮大な歴史のなかで翻弄されながらも自立に向かい進んでいく姿を追う物語だ。

「女性主人公の司馬作品」ともいえる本作品は、司馬遼太郎生誕100周年を前に、歴史のなかで生きるひとりの女性に焦点を当てた、新解釈のコミカライズ作品となっている。

〈ストーリー〉
13世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻め入る。
ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。

なお電子書籍版には限定特典として、巻末にメインキャラクターの初期設定画を特別収録している。

『ペルシャの幻術師』 1巻

文藝春秋コミック
発売日:2021年12月15日(水)
定価:990円(税込)
商品URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160901131

■著者プロフィール

〇原作:司馬遼太郎
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校(現・大阪大学)蒙古語部卒業。昭和31年、「ペルシャの幻術師」で第8回講談倶楽部賞を受賞。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。59年、「街道をゆく “南蛮のみちI”」で日本文学大賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。著書に「司馬遼太郎全集」(文藝春秋)ほか多数がある。平成8(1996)年没。

〇マンガ:蔵西
漫画家、イラストレーター。著書に「流転のテルマ」「月と金のシャングリラ」など。令和3(2021)年、「月と金のシャングリラ」が、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品となる。

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