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国立映画アーカイブ上映企画「映画監督 森田芳光」にて、『それから』『(ハル)』の バリアフリー上映を11月15日に実施!

1970年代の自主映画ムーブメントのさなかに登場し、1980年代の日本映画を牽引、以後もキャリアを通じて多彩な作品を送り出した森田芳光。国立映画アーカイブでは、監督作品だけでなく、脚本家としての仕事にもスポットを当てた上映企画「映画監督 森田芳光」を10月14日(火)~26日(日)、11月4日(火)~23日(日)の期間で開催する。
同時開催の展覧会「映画監督 森田芳光」と連動しながら、その足跡をたどる特集上映となっている。
本特集では31プログラム(38作品)によって、その業績を多面的に検証。また、そのうちの15作品については、今回新たにニュープリントが作製されている。
今回、11月15日(土)の上映において、『それから』(1985年)と『(ハル)』(1996年)のバリアフリー上映が行われる。
聴覚障害の方向けの日本語字幕と、映画の音声を増幅するヒアリングループシステムを用意。また、視覚障害の方向けの音声ガイドをFM配信し、ラジオ貸出も行う。
目や耳の不自由な方も、日本映画の名作を一緒に楽しめる機会となりそうだ。

■バリアフリー上映概要

日時:2025年11月15日(土) ※開場は開映30分前
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)(東京都中央区京橋 3-7-6)
料金:障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料
HP:https://www.nfaj.go.jp/film-program/yoshimitsu-morita202510/

・12:30の回


©東映

『それから』
1985年/130分/35mmフィルム上映/監督:森田芳光
かねてから漱石文学の映画化を目論んでいた森田が、松田優作との再タッグにあたって満を持して挑んだ文芸映画。モラトリアムの倦怠とその終焉というモチーフは、ここまでの森田作品の延長上にあるが、ベテランのスタッフや俳優たちも参加するなかで、野心的な演出とオーソドックスな語りの両立を見事に成し遂げ、再びキネマ旬報ベスト・テン第1位に輝くなど森田の代表作のひとつとなった。

・16:00の回


©光和インターナショナル

『(ハル)』
1996年/119分/35mmフィルム上映/監督:森田芳光
盛岡に住む“ほし”こと美津江(深津絵里)と東京に住む“ハル”こと昇(内野聖陽)は、パソコン通信でのやりとりを通じて自身を見つめ直し、互いへの思いを募らせていく。題材の新しさもさることながら、人物の心理的変化を巧みに表現した字幕の演出やエドワード・ホッパーの絵画を参考にした高瀬比呂志の撮影など、森田の的確かつ繊細な演出によって、普遍的なコミュニケーションのドラマに仕上がっている。

■予約方法

ヒアリングループと音声ガイドを利用の場合、メールまたはFAXによる【事前予約】が必要となる。
また、聴覚・視覚障害の方で、字幕で観賞する方や、ラジオとイヤホンを持参される場合も、座席の予約を受け付ける。
※席数や貸出機器には限りがあるため、早めの申し込みを推奨
<記入事項>
件名:希望の上映回(各回または両方の回)/字幕・ヒアリングループ・音声ガイド(いずれかを記入のこと)
内容:
①来場者全員の氏名(付添者は人数だけでも可)
②希望席数/ラジオ希望台数
③返信用連絡先(当日も連絡がとれる電話番号またはメールアドレス)
申込先:メールアドレス/assist@nfaj.go.jp 
FAX/03-3561-0830
申込期間:2025年10月28日(火)~11月13日(木)(*定員に達し次第、締め切り)

上映企画「映画監督 森田芳光」
会期:2025年10月14日(火)~10月26日(日)、11月4日(火)~11月26日(日)
※会期中の休館日:月曜日
会場:長瀬記念ホール OZU(2階)
HP:https://www.nfaj.go.jp/film-program/yoshimitsu-morita202510/

展覧会「映画監督 森田芳光」
会期:2025年11月30日(日)まで
開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)
※10/31、11/28の金曜日は11:00-20:00(入室は19:30まで)
休室日:月曜日
※10月12日(日)まで休室
会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)
観覧料:一般500円(400円)/大学生300円(240円)/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
※料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含む
※( )内は20名以上の団体料金
※学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方は、それぞれ入室の際、証明できるものを提示のこと
※国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)の提示で、1回に限り団体料金を適用

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