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国立映画アーカイブ上映企画「TIFF/NFAJ クラシックス 小津安二郎監督週間」開催決定!

映画監督・小津安二郎(1903-1963)の生誕120年と没後60年を記念して、今年の東京国際映画祭(TIFF)では小津安二郎監督の特集が行われる。
国立映画アーカイブでは、東京国際映画祭と連携し、小津安二郎のサイレントからトーキー初期にかけての作品群(16作品、14プログラム)を、すべて英語字幕付き35mmプリントで上映する。
多彩なゲストによるトークや伴奏音楽付きの上映、さらに、近年新たに発見された『突貫小僧』(1929)現存最長版の世界初上映を行うなど、小津監督作品を新たな視点で捉えなおす貴重な特集上映となっている。

■『突貫小僧』新たに発見された最長版の世界初上映!

『突貫小僧』
© 1929 松竹株式会社

1929年に公開された『突貫小僧』(監督:小津安二郎)は、近年新たに最長のマーヴェルグラフ版が発見された。
本特集では、発見された16mmフィルムをブローアップして35mmフィルムに複製した最長版(21分)の世界初の上映を行う。少年と親分の珍妙なやり取りや移動撮影など、新発見のカットに期待したい。

■現代的視点から小津を語るトークイベントを開催!

上映後トークイベントのゲストには、小津安二郎国際シンポジウム「SHOULDERS OF GIANTS」 にも登壇するジャ・ジャンクー氏(映画監督)、『突貫小僧』のフィルム発見者である築山秀夫氏(長野県立大学教授、全国小津安二郎ネットワーク副会長)、小津サイレント作品をリメイクするWOWOWドラマ・シリーズに参加の城定秀夫氏(映画監督)などを予定している。

■多彩なピアノ伴奏付きで上映

サイレント映画伴奏の経験が豊富なピアニストたちによる、独創的な作曲や即興性豊かな演奏による伴奏付上映を実施。
出演者は、神﨑えり氏(『学生ロマンス 若き日』、『朗かに歩め』)、天池穂高氏(『その夜の妻』)、小林弘人氏(『浮草物語』)、柳下美恵氏(『東京の合唱』)の予定だ。

「TIFF/NFAJ クラシックス 小津安二郎監督週間」
(英題:TIFF/NFAJ Classics: Yasujiro Ozu Week)
会期:2023年10月24日(火)~29日(日)
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
公式HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/ozu202309/
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
チケット:詳細は国立映画アーカイブ公式HPを参照

上映作品 (14プログラム・17作品): 

『学生ロマンス 若き日』(1929年)

『大学は出たけれど』(1929年)

『突貫小僧』[パテベビー短縮版](1929年)

『突貫小僧』[マーヴェルグラフ版](1929年)

『朗かに歩め』(1930年)

『その夜の妻』(1930年)

『淑女と髯』(1931年)

『東京の合唱』(1931年)

『青春の夢いまいづこ』(1932年)

『東京の女』(1933年)

『出來ごころ』(1933年)

『母を恋はずや』(1934年)

『浮草物語』(1934年)

『東京の宿』(1935年)

『一人息子』(1936年)

『淑女は何を忘れたか』(1937年)

『戸田家の兄妹』(1941年)

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