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『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』3月9日「ザクの日」スペシャル会見レポートが到着!

1979年に放送された、日本ロボットアニメの金字塔にしてガンダムの原点『機動戦士ガンダム』。
その中でも伝説のエピソードとして知られる第15話「ククルス・ドアンの島」が、『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』の劇場公開からおよそ40年の時を経て、待望の映画化が決定。
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』として2022年6月3日(金)より全国公開される。

3月9日には、「ザクの日」を記念して、ククルス・ドアン役の声優、キャラクター設定、ドアン専用ザクの設定画など最新情報が解禁され、大きな話題となった。

左から、安彦良和、古谷徹、武内駿輔

さらに、池袋harevutaiにて《ザクの日 スペシャル会見》を実施。
登壇者は、40 年ぶりに 15 歳のアムロを再び劇場版で演じ、新たなドラマが詰まった本作での活躍を期待させるアムロ・レイ役:古谷徹。
ジオンの脱走兵として戦争孤児の子供たちと孤島に暮らし、本作ではドアン専用ザクを操ったガンダムとの決闘シーンが必見のククルス・ドアン役:武内駿輔。
さらにTVシリーズ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターであり、累計発行部数 1,000 万部を超えるヒット作『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 』を手掛け、再び本作で監督を務める安彦良和監督の3人。
「ザクの日」にふさわしい発表と共に、さまざまな話題を展開した。

■『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ザクの日 スペシャル会見 レポート

冒頭の挨拶で、古谷が「40年ぶりにアムロを演じられてこんなに嬉しいことはない!」とアムロの名セリフを披露し会場を沸かせてイベントがスタート。

初めに、「ククルス・ドアンの島」を映画化すると聞いた際の感想について、古谷は「驚きました。たった30分の話をどうやって2時間近くの映画にするんだろうと気になっていました。
放送当時、ファンの方の間で話題になった素敵なストーリーの回だったので、現代の技術を駆使して、映画としてよりクオリティの良い作品になるんだなとワクワクしました」と応えた。

そもそもなぜ今回「ククルス・ドアンの島」を映画化したのかという質問に対して、安彦監督は「自分に聞きたいくらいです(笑)説明すると長くなるんですが、簡潔に伝えると《偶然と必然が絶妙に絡み合って、映画化しよう》ということになりました。サンライズの新旧二人の社長さんがたまたま一緒の場にいるところで直接申し出て、その場でお受けいただきました。制作は順調で、こないだダビングを終わらせたので、もうすぐ完成です」と、冗談を交えながら話した。

ここで新発表として、スクリーンに2 枚のビジュアルが投影された。

まずはホワイトベースクルーが一堂に勢揃いし、まさに帰還を想起させるビジュアルから。
古谷「懐かしいですね。手を上げているところとかTVシリーズのOPでも出てきますしね・・・ひと目で安彦さんのキャラクターだなって感じます」と感慨深い様子。
安彦監督は「総作画監督の田村篤さんが心を込めて描いてくれました。
古谷さんのアムロの声はTHE ORIGINでいただいているんですけど、まだ無名の少年だったんです。今回は、リニューアルいただいた声優さん方にもふんだんにお声をいただいて、まさに帰ってきた、ということです」とコメント。
武内は「昔ながらのデザインではあるけれど、令和で改めて見てみてもやっぱり良いなと思える、魅力的なキャラクターたちの全てが詰まっているようなビジュアルだなと思います」と安彦監督ならではの魅力を語る。
この、40 年ぶりの再会を描いたビジュアルは、3 月 11 日(金)より全国の公開劇場で特別バナーとして順次掲出予定だ。

続いて、本作で一際際立つ異形のザクとガンダムが対峙しているビジュアル。
「あえてザクが前に来ているのが、メッセージ性を感じます。ドアンザク独自のデザインや変更点がよく見えるようなビジュアルで、昔から変わらない、でも変わっているんだなと感じました。背景の作り込みも、より世界観を楽しめると思います」と武内。
古谷は「雷鳴が激しい戦いを象徴していますね。これを見ているだけで、ドアン強いじゃんて思ってしまいます」とザクの存在感に触れた。

本作でファンの思い出深いククルス・ドアン役を演じるにあたり、武内は「劇場版ならではのドアンなので、今までのイメージを崩さないのは大前提でとして、僕としてのドアンを演じさせていただきました。オファーをいただいた際、主演の一人とお伺いしたので、ガンダムに乗れるかと思っていたら、まさかのザクだったの驚きました。
逆に“ザク乗り”という肩書きを語れるのはなかなか無い機会なので嬉しかったです」と、自身のこだわりと喜びを語った。

実際に声が入った映像を見た安彦監督は、「今回は限りなくオリジナルを作っている気がしました。前回はTHE ORIGINのコミックの映像化だったんですが、新作を作っている気がしなく、というのもORIGINは自信があったので、そのまま映像化しました。なので、今回は新作を作っているようで、非常に新鮮で心地いい体験ができました。
(制作状況としては)僕の役目はほぼ終わりましたので、今はスタッフが血眼になって仕上げています。武内さんの声が良く、みんなで聞き惚れてました。古谷さんは、さらにお若くなられて・・・絵的にはアムロはウブな少年なんですが、非常にハマってました」と、手応えを語った。
それに対し古谷は、「安彦監督がアムロの動きとか表情、一挙手一投足をすごく丁寧に描いてくださっているので、すごく役に入りやすかったです」と、本作への期待を高めた。

そして最後の発表として、特報映像が流れた。

この特報を初めて見たという古谷は「十回くらい見たいです。言いたくないけど、(ザクが)かっこいいですよね。すごい迫力です。MSの動きが超リアル。重量感というか、それは今までのガンダム作品で見たことないくらい動くんですよね。ジリジリとゆっくり対峙して、間合いを見切るとスパッと。この辺の緩急がかっこいいんですよ。そこは見どころだと思います」とそのクオリティに感激の様子。

武内は「鳥肌がたちました!基本的にメカはCGなんですけど、1カットだけ手描きのガンダムがいるという、CGと手描きがどっちもあることによって生まれる感動ですよね。表情が見える映像がというか、やはりMSの定義を改めて感じました。人間の感情がぶつかり合っているのを感じ取っていただけるんじゃないかと思います」と大絶賛。

このコメントに安彦監督は「武内さん、よくわかったね。最初からメカをCGにお願いしたんですけど、今武内さんがおっしゃたように、手描きもある。総作画監督の田村さんが書いてくださったんですが、スタッフの愛が随所に現れています。CGさんの仕事も面白かったです。CGさんは意外と遊んでくれているなと。デフォルメとか凄いんです。柔軟に仕事をするなと思いました。柔軟な動きはアニメーターの手描きが・・・と思ってましたが、そんなこともなかったですね。凄いです」と、本作が敏腕スタッフ陣の努力の賜物であることも語った。
さらに「リアルについては、キャッチコピーのように、大地に立つが好きなんです。ガンダムはそもそも宇宙ものなので戦闘シーンも宇宙が多いイメージですが、それとは違うものをイメージして作りました。懐かしく感じておりまして、それは期待していただいていいかなと思います。足が地についたドラマです。いろいろな意味で。そこを楽しんでいただけたらと思います」と、本作の見どころにも触れた。

 

そして、最後の挨拶に。
古谷は「40年ぶりにRX-78-02ガンダム、未熟で純粋なアムロ・レイがスクリーンに帰ってきます。僕が劇場で15歳のアムロを演じるのはこれが最後になるのかもしれません。この映画でイキイキと動いているアムロ、僕の声を皆さんの中にとどめておいていただきたいです。ファーストを見ていた人は、ああ!と思うポイントが随所に散りばめられているので楽しめると思います。皆さんに劇場でご覧いただいてこのククルス・ドアンが何を訴えかけているのか考えてほしいです。ありがとうございました。」と、語る。

武内は「ガンダムの予備知識が全くなくても楽しめると思います。気軽な気持ちでスクリーンに足を運んでいただけると幸いです。」と、本作をアピール。

安彦監督は「古谷さんが最後かもしれないのと、同じように僕にとってのガンダムは最初の『機動戦士ガンダム』しかないんです。思い残すことはないので、ガンダムを映像で作るのはこれで最後だろうと思います。
一つ嬉しかったことがあります。今回古谷さんにトップバッターでアフレコをやっていただきました。収録後に古谷さんから『家で練習していて泣きました』と言われて、一言で自信がつきました。期待していただいて良いかと思います。」
と、公開を待つファンへのメッセージを送った。

ザクの日スペシャル会見の模様は、ガンダム公式YouTubeチャンネルでも配信中だ。
https://www.youtube.com/c/GUNDAM

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』

6月3日(金)全国ロードショー

〈STORY〉
ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?

〈キャスト〉
アムロ・レイ:古谷徹
ククルス・ドアン:武内駿輔
ブライト・ノア:成田剣
カイ・シデン:古川登志夫
セイラ・マス:潘めぐみ
ハヤト・コバヤシ:中西英樹
スレッガー・ロウ:池添朋文
ミライ・ヤシマ:新井里美
フラウ・ボゥ:福圓美里

〈スタッフ〉
企画・製作:サンライズ 
原作:矢立 肇 富野 由悠季 
監督:安彦 良和 
副監督:イム ガヒ
脚本:根元 歳三 
キャラクターデザイン:安彦 良和 田村 篤 ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:大河原 邦男 カトキハジメ 山根 公利 
総作画監督:田村 篤
音響監督:藤野 貞義
音楽:服部 隆之
配給:松竹ODS事業室
公式ティザーサイト:https://g-doan.net/
公式Twitter:@g_cucuruzdoan   
©創通・サンライズ

■ガンプラ商品化決定!

コレクションに最適なガンプラ HG(ハイグレード)シリーズにて、「HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(ククルス・ドアンの島版)」と「HG 1/144 ドアン専用ザク」がそれぞれ商品化決定。
詳細な情報は後日、プレミアムバンダイホビーオンラインショップおよびバンダイホビーサイト内特設ページ(https://bandai-hobby.net/site/g-doan/)にて告知予定だ。

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