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『映画大好きポンポさん』「誰かを元気にしたり、背中を押せるものになれば」と、平尾隆之監督・三宅寛治・松尾亮一郎集結!8/14スタッフ登壇舞台挨拶レポートが到着!



7月より全国で上映館が拡大され、累計観客動員数10万人&興行収入1億6千万円を突破。公開から70日を超えてなお大ヒットが続くアニメーション映画『映画大好きポンポさん』(原作:杉谷庄吾【人間プラモ】)。

8月14日にEJアニメシアター新宿で行われた、平尾隆之監督、監督助手の三宅寛治、制作プロデューサーの松尾亮一郎が登壇した制作スタッフによる舞台挨拶のレポートが到着。劇中の色鮮やかな美術に込められた、新たなチャレンジが明らかとなった。

左から 三宅寛治、平尾隆之、松尾亮一郎


三宅が担った監督助手の仕事にクローズアップしながら、トークを展開したこの日。平尾監督によると、「三宅さんは、作品の根幹に関わるような大事な仕事を最初から最後までやってくださった。美術の監修という形での調整作業や特殊効果など、絵作りに対してアイデアを提示してくれた。常に支えてくれた」と感謝しきり。ストーリーの部分でもあらゆる案を練ってくれたそうだが、三宅は美術大学出身でとりわけ絵に対する感覚が鋭いため、美術面で新たな試みをしていく上で「モチベーションを持って挑戦してくださった」と強力な存在となった様子だ。

 

ニャリウッドという架空の映画の都が本作の主な舞台となるが、平尾監督は「ウィリアム・エグルストンという写真家の方がいて。昔懐かしいアメリカの写真を撮られている方で、その方の写真がすごく色鮮やかだった」と“色鮮やかなアメリカ”というイメージを膨らませたといい、三宅は「“色鮮やか”というものが、どうやったら出るんだろうと考えた。アメリカって、壁が緑だったり、看板に濃厚な赤が使われていたりする。カラっとした空気の中に青い空、建物、緑、土など、固有色が強く出ているような感じ。それを画面にするような工夫をした」と振り返る。

 

具体的な工程について、平尾監督は「色の強さ、弱さで、奥行きを作れないかと思っていた」と説明。三宅も「西洋絵画で、光を表現する手法として“明暗法”というのがあるんですが、それは光が当たっている方向が“白”であって、当たっていない影は“黒”であるという理論。明暗を、白と黒に置き換えて表現するんです。でも白や黒で表現すると、色彩の幅は狭くなるので、今回は『明暗法をやめましょう』という話になった」と色鮮やかな世界を作るために試行錯誤したと語る。

 

“色で遠近を表現する”という試みについて、三宅は「これまでのアニメーションで使われているものとは、少し違う手法を使っている。影であっても“黒”ではなかったり、影にも影としての色合い、美しさがある。明るいところも白く飛ばすのではなく、色や輝きがあることを出していきたかった」と語り、平尾監督も「影っぽく見えるところにも、実は赤や紫が入っていたり、影も鮮やかに見える部分がある」というから、再び鑑賞する際には影に注目してみるのも面白そうだ。

 

また三宅が、監督としてクリエイターの才能を発揮していく主人公ジーンと、彼の夢を応援しようとする映画オリジナルキャラクターのアランでは、「アランに感情移入した部分がある」と語る一幕も。「監督助手としては、『監督の求めるビジョンのために何でもやります』という意識。自分に映画を作る力や監督をする力はないけれど、『平尾監督がこういう作品をつくりたい、メッセージを送りたいという強い気持ちを持っているならば、何か助けられるのでは』という思いでやっているのは、アランがジーンの情熱に打たれて動き出すのと同じ気持ち」と力を込め、これには平尾監督も心を打たれつつ、「いろいろと困難な時代だと感じる中で、映画やエンタテインメントが誰かを元気にしたり、背中を押せるものになればと本作をつくった」とコメント。会場から大きな拍手を浴びていた。

 

またステージでは、フィルム文化と数多の映画人へのリスペクトを込めて7月に立ち上げた『映画大好きポンポさん』のフィルム化を目指すクラウドファンディング企画が、目標金額の1千万円を早々に達成したことも発表。さらに、1600万円達成で「ポジフィルムを1本追加で焼き、そのフィルムをカット。応援購入者全員へ配布する」という新たにストレッチゴールの追加も発表。詳細は、クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」の本プロジェクトページで明らかとなった。

プロジェクトページ:https://www.makuake.com/project/pompo-the-cinephile/

 

『映画大好きポンポさん』



〈キャスト〉

ジーン/ジーン・フィニ:清水尋也

ポンポさん/ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット:小原好美

ナタリー/ナタリー・ウッドワード:大谷凜香

ミスティア:加隈亜衣

マーティン/マーティン・ブラドック:大塚明夫

アラン/アラン・ガードナー:木島隆一

ほか

〈スタッフ〉

原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)

『映画大好きポンポさん』(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)

監督・脚本:平尾隆之

キャラクターデザイン:足立慎吾

演出:居村健治

助手:三宅寛治

音楽:松隈ケンタ

制作プロデューサー:松尾亮一郎

制作:CLAP

配給:角川ANIMATION

主題歌:「窓を開けて」CIEL(KAMITSUBAKI RECORD)

挿入歌:「例えば」花譜(KAMITSUBAKI RECORD)/「反逆者の僕ら」EMA(KAMITSUBAKI RECORD)

公式HP:https://pompo-the-cinephile.com/

 

©2020 杉谷庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA/映画大好きポンポさん製作委員会

 
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