『リクはよわくない』声優たちがペット愛談義“ワンダフル”エピソード炸裂！森久保カミングアウトも…アフレコ報告会オフィシャルレポート

Anime
2021.07.07

無類の動物好きとして知られる坂上忍が愛犬リクとのかけがえのない日々を絵本として書下ろし、海外からも高い評価を受けクリエイターとしての顔も持つ野性爆弾のくっきー！がイラストを描いた、絵本「リクはよわくない」。５歳の「ぼく」が5匹の犬の兄弟たちとの日々を通していのちの大切さを学んでいくこの物語が、アニメーション映画『リクはよわくない』として、2021年10月に公開される。

7月5日には本作のアフレコ報告会が東洋レコーディングで行われ、やんちゃな犬兄弟を演じた森川智之、杉田智和、森久保祥太郎、花江夏樹、浅野真澄とナレーション（ぼく）の声を担当した松本梨香が登壇した。

日本を代表する声優陣が一同に会した本イベントで各キャストが挨拶する中、松本は『リクはよわくない』は犬が沢山出る作品なので「“ワンダフル”な作品です」とレジェンドギャグを披露、開始早々会場を盛り上げた。

今回の出演オファーを引き受けるにあたってのポイントを聞かれ、森川は「僕自身も犬を飼っていて短命で8歳で亡くなってしまいましたが、その時に命の大切さを感じました。坂上さんの気持ちと自分が重なって、命の大切さを多くの皆さんに伝わればいいな、という思いで参加する事になりました」と述べ、杉田は「自分以外の生き物、人以外と接する事によって学ぶ事はとても多いと思います。小さい頃は飼い犬が全く懐かなくて吠えられてばかりで犬って怖いなと思う時期もありましたが、その犬が弱った時に初めて撫でさせてくれて、認めてくれたのかなって思えた瞬間はどうしても忘れられない思い出。共感せずにはいられない」と語った。

森久保は「（8年ぐらい公表してなかったが）実は、ヨークシャーテリアを飼っています」とカミングアウトし、会場を沸かした。今まで黙っていた事については「ずっと生放送のラジオをやっている中で犬を飼っている事をカミングアウトしてしまうと毎週犬の話をしてしまうので、ラジオDJの禁じ手として犬の話に頼ってはいけないとルールを作ってしまい、今日まで言い出せずに来てしまった。いるんですよ、家にはワンちゃんが！」と嬉しそうに語った。森川が「明日からずっとそのネタだね」と合いの手を入れて笑いを誘う。

逆に花江は「（僕は）猫を２匹飼っていて森久保さんとは正反対にTwitterに猫の画像を毎日のようにあげています」と語り、「ふとした瞬間に可愛いな、もっと一緒にいたいなって思わされるような行動だったり表情をするので、そういうところが動物と過ごす良さがある。一緒にいなかった時期がないぐらい一緒に過ごしてきたのでこの作品を通して命の大切さをより多くの方に伝わるんじゃないかと思いまして出演出来た事うれしく思います」と自身の体験を交えながら語った。

浅野は「お話を頂いたときに絵本を読ませて頂いて坂上さんのこだわりを感じ、“ペット”、“飼う”とかそういう言葉使いをせず、“一緒に暮らす”とか“家族である”という前提で書かれている事が印象的でした」と坂上忍の動物への対峙の姿勢に共感したこと、「映像になるとどうなるのかなと思っていたのでリクの声をあてられてすごく幸せでした」とアフレコの感想を語った。

松本は「私も絵本を書いている身として絵本を読んだ時にとっても優しくて温かくて、読んでる時に涙が出てきてしまった。」と明かし、「犬に助けられた事が多いので恩返しのつもりでナレーションをやらせて頂きました」と熱く語った。

「私は犬に育てられたと言っても過言じゃない」と続け、親に叱られた時は飼い犬の小屋に避難していたそうで、いつも犬に慰めてもらっていて犬から私は犬だと思われてたんだろうな、と懐かしそうに子供の頃のエピソードも披露。

アフレコについては、森久保は「先に取り終えた森川さんのお芝居を聞いてそれを指標にして挑んだ」と語り、花江は「演じたパグゾウは可愛げのある高めのトーンで家で考えてたものをそのまま演じました」と語る。杉田は演じたヨウスケを「部活の後輩風」に演じたと説明、松本から「どういう風にやったの？」と聞かれその場で不遜な態度の後輩姿を実践。全員から「全然後輩じゃない」「舐めた後輩ですね」と総ツッコミを受けていた。杉田は「兄貴分を森川さん森久保さんが演じて、可愛い弟分の役を花江くんが演じたのでバランスが取れてすごくやりやすかったです」と語った。

最後に本作を見る子供達、動物を愛してる皆さんへのメッセージとして、森久保は「僕にも4歳になる娘がいるんですが、犬と一緒に暮らしている中で言葉は直接通じないですが気持ちは通じるしワンちゃん達にもちゃんと皆と同じように感情や思いがあるんだよ、という事を、この作品をみて感じて欲しいなと思っています」。花江は「動物と一緒に暮らす事のすばらしさと大切さを皆さんに受け取って頂けたらと思います」と本作への思いを綴ってイベントは幕を閉じた。