愛と情熱がボルトイン! 時代を超え蘇った『ボルテスV レガシー』
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「アニメソングの女王」堀江美都子が歌う大ヒット主題歌
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『ボルテスV レガシー』のもうひとつの注目ポイントが、主題歌『ボルテスVの歌』だ。新たに主題歌を書き下ろす案もあったかもしれないが、オリジナル版のアニメへのリスペクトからだろう、『レガシー』では、フィリピンの人気シンガーソングライター、ジュリー・アン・サン・ホセが、同じ日本語歌詞で主題歌を歌い上げている。
フィリピンで3度のブームを起こした『ボルテスV』だが、「ボルテスVの歌」も、フィリピン人であれば誰もが日本語で歌える愛唱歌になっていることが知られている。そのオリジナルの歌手は「アニメソングの女王」と呼ばれる、ミッチーこと堀江美都子だ。
この曲は、フィリピンでもシングルレコードが発売され大ヒット(タイトルはOPが『VOLTES V SONG』とED「父をもとめて」が『I WANT FATHER』)。2度目のブーム時には、CDで8万枚以上のセールスを記録している。堀江がフィリピンに招かれ、リサイタルを行った際には、道路の交通信号が止められ、白バイの先導で移動するという国賓並みの待遇を受けた。
『レガシー』では、主題歌の歌い手の座こそ譲った堀江だが、吹き替え版で主人公アームストロング3兄弟の母親マリアンヌ・アームストロング役の声優を務めることが発表され、日本フィリピン両国で注目を集めている。
なお、新歌手のジュリーは、まったく日本語をしゃべれない。それでも主題歌が、きちんとした日本語に聞こえるように、何度もオリジナル版を聞き込んで収録に臨んだ。ここにも『ボルテスV』への「愛と情熱」が込められているのだ。
画像協力:東映・日本コロムビア
TEXT:幕田けいた
記事編集:ウォーターマーク(尾崎健史・諸星和明・池田倫夫)
プロデュース:ライトスタッフ(山本和宏・岩澤尚子・緒方透子)